来週、7月7日は七夕ですね!
子どもの頃に短冊に願い事を書いたという人も多いのではないでしょうか。
七夕の7月7日は織姫(おりひめ)と彦星(ひこぼし)が天の川を渡って、1年に1度だけ出会える日です。
七夕では、願い事を書いた短冊や折り紙で作った七夕飾りを笹に吊るすのが一般的です。
笹に短冊や七夕飾りを飾る意味をご存じですか?
なんとなく飾っているという人もいるでしょう。
笹や七夕飾りのそれぞれに、昔の人々の願いが込められています。
一つひとつの意味や願いを知ることで、より七夕を楽しむことができるかもしれません。
まず、七夕に笹を飾るのはなぜなのでしょうか?
これには、いろいろな説があるようですね。
昔から笹は神聖な物として取り扱われてきました。
笹は生命力が非常に強く、寒さや暑さ、強風や雪にも負けない丈夫な植物であることから神事に使われることが多かったようです。
また、「さらさら」と笹の葉が擦れ合う音は、神様を招くともいわれています。
笹はまっすぐ天に向かって伸びる性質があります。
笹に願い事を込めた短冊を飾ることで、天界にいる神様やご先祖様に願い事が届きやすいと信じられていました。
そして笹の葉には優れた殺菌作用があり、このことから笹には魔除け効果があるとされていました。
このような理由から七夕では笹の葉が使われるようになったのですね。
七夕飾りのそれぞれにはどんな意味が込められているのでしょうか?
・短冊
赤・黒(紫)・青・白・黄の五色の短冊に願いごとを書いて飾ります。
中国の陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)という考え方に由来していると言われています。
陰陽五行説は自然界すべてのものを木、火、土、金、水の5つから成り立っているという考え方です。
「木は青・火は赤・ 土は黄・金は白・水は黒(紫)」を表します。
この五色を使用することにより、魔除けの意味を持たせたと言われています。
・折鶴
家内安全や長寿を願います。千羽鶴にすることもあります。
・吹き流し
垂らした織糸を模した飾りで、機織りや裁縫の上達を願って飾られます。
・くずかご
清潔、倹約を意味し、七夕飾りを作る際に出た紙くずを入れて飾ることもあります。
・網飾り
魚を獲る網を表現しており、豊年豊作・大漁の願いが込められています。
・巾着
金運の上昇や貯蓄を願って飾ります。紙で作った財布や本物の財布を吊るすこともあります。
・紙衣
折り紙で作った人形や着物が紙衣です。裁縫の上達を願うほか、病気や災いの身代わりになってもらうという意味もあります。
七夕飾りの一つひとつに願いが込められていたことを初めて知った人も多いでしょう。
まだまだ梅雨の時期が続きますが、7月7日は晴れることを願いましょう。
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