銀座金春祭り路上奉納能開催中止のお知らせ
今年は3年ぶりに金春祭りを通常開催し、路上奉納能も行う予定でございましたが、7月からのコロナ感染急拡大により、誠に残念ながら今年も路上奉納能は中止せざるおえなくなりました。
また、本来路上奉納能が行われる8月7日(日)18:00より、総家の舞をオンライン配信する予定でしたが、こちらも中止とさせていただくこととなりました。楽しみにしていただいていた皆様には大変申し訳ない気持ちでございます。
来年はコロナも落ち着き、無事に開催させていただけるように邁進して参る所存です。来年無事に開催ができた折には、会場で皆様と一緒に総家の舞を観覧させていただくこと、心から楽しみにしております。
令和4年「金春稲荷御旅所披(びら)き」が無事に執り行われました
上記の通り、昨年に続き、残念ながら今年の第三十八回能楽金春祭りもコロナ禍の影響で従来の形では開催することができませんでしたが、「金春稲荷御旅所披(ひら)き」は通年通り、今年8月1日(月)銀座金春通りにて実施されました。以下よりご覧になれますので、ぜひ皆様ご覧ください。
「金春稲荷御旅所披(びら)き」
通常新橋会館屋上に祀られている「金春稲荷」。現在は、見番(金春芸者衆の組合)のビル屋上に祀られ、一般の方々は参拝出来ませんが、今回、「能楽金春祭り」の期間中のみ、金春通りに勧請(かんじょう)されて地上に降りていらっしゃいます。日枝神社の神主を招いて御旅所披(ひら)きが行われます。祝詞奏上の後、お榊(さかき)が捧げられます。それが「金春稲荷御旅所披(びら)き」です。
この金春稲荷は芸の新橋と謡われた金春芸者(別名:新橋芸者)が守っている稲荷です。戦前まで金春通りにお社があり、お座敷に向かう前の芸者衆はお参りをしてから出かけていたそうです。
金春稲荷は容姿端麗もさることながら、あらゆる教養を身に付け、粋に生きる女性達の守り神となっており、また商売繁盛の御利益もあると伝えられております。
銀座金春祭り路上奉納能
銀座8丁目の金春通りの路上で毎年8月7日に能が演じられます。金春家は江戸時代、幕府直属の能役者として、現在の銀座1丁目6~8番に相当する規模の屋敷を拝領していました。屋敷の移転後、跡地には金春芸者といわれる芸者が集まり周辺が花街として発展しました。
2021年第三十七回能楽金春祭り「特別演能」
昨年に続き、残念ながら今年の第三十七回能楽金春祭りもコロナ禍の影響で従来の形では開催することはができず、今年は「特別演能」として金春宗家の謠などの動画をYouTubeにてライブ配信させていただきました。配信内容は、以下よりご覧になれますので、ぜひ皆様ご覧ください。
素謡「翁」
挨拶:銀座金春通り会会長 勝又 和幸
解説:金春流能楽師 森瑞枝 師
シテ:金春憲和
千歳:大藏彌太郎
地謡(向かって左から順に):本田布由樹、髙橋忍、中村昌弘